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久石譲「Summer」短編映像 松崎高校など西伊豆地域を舞台に撮影

久石譲「Summer」短編映像が公開(サムネイル画像)

久石譲「Summer」短編映像が公開(サムネイル画像)

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 久石譲さんが作曲した「Summer」を題材にした短編映像作品が7月18日、ユーチューブチャンネル「Joe Hisaishi Official」で公開された。同作品は西伊豆を舞台に撮影が行われたもので、西伊豆町でのロケ誘致と支援に取り組む官民連携組織「ロケさぽ西伊豆」が全面協力した。

次世代クリエイターユニット「午前0時のプリンセス」の聖秋流さんも出演(関連画像11枚)

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 同曲は、北野武さんが監督を務め1999(平成11)年に公開された映画「菊次郎の夏」のメインテーマとして誕生したもの。今回の短編映像では、映像作家の三本菅悠(さんぼんすげ・ゆう)さんが監督を務め、「来春に廃校が決まっている西伊豆の高校」を舞台に、放送部に所属する4人の生徒たちが「最後の夏」に挑む青春を描いた。松崎高校(松崎町櫻田)をはじめ、西伊豆地域の各所で3日間にわたり撮影を行った。

 三本菅さんは「『誰しもが心に抱く夏の情景』をどう映し出すべきか考え続けていた中、廃校になる高校で最後の夏を過ごす高校生たちのアイデアが浮かんだ」と明かす。物語の中心を担う高校生役として、島田裕仁さん、石田莉子さん、月山鈴音さん、松崎淳平が出演。さらに高校の先輩役には、ユーチューブやティックトックで活躍するクリエーターユニット「午前0時のプリンセス」の聖秋流(せしる)さんも出演する。松崎高校の生徒や西伊豆地域の住民らも多数エキストラ出演している。

 撮影に協力した「ロケさぽ西伊豆」は、西伊豆町、観光協会、商工会などが連携し、ロケ地の紹介や関連施設の調整、エキストラ手配など、撮影に必要なサポートを行う組織。2020年の発足以来、400件以上のロケを誘致。さらに観光誘客につなげる施策にも取り組んでいる。

 ロケ窓口を担当している西伊豆町役場観光商工係の土屋佑斗さんは「当初、学校や商店街などの街並み、海や田んぼなど自然豊かなロケーションを探していると問い合わせをもらった。高校や広大な田園風景など町内だけでは難しい場面もあり、隣の松崎町にも足を運んで交渉した」と振り返る。

 今回公開された約7分間の本編は、あえてせりふを入れずに無声映画のような形とすることで、物語への想像を膨らませられるようにした。それに対する答え合わせや別の解釈の提示として、せりふの入った縦型ショート動画も順次公開していくという。さらに、同作品と連動して「山崎西高校放送部の日常」と題したスピンオフ企画もSNSで展開している。

 同作品のプロデュースを手がけたフジパシフィックミュージックの木高颯子(そうこ)さんは「西伊豆で出会った景色と人の温かさは、きっと見る人それぞれの『夏の原風景』と重なる、そんな確信があった。この場所で作品を作れたことが本当にうれしい」と話す。

 ロケさぽ西伊豆・事務局の小村麻衣花さんは「作品を通して全世界の人に西伊豆という地域を知ってもらうことはもちろん、地域住民にもこの町が持つ魅力を再認識してもらうきっかけになれば」と期待を込める。「住民の理解をより一層深め、制作スタッフにとっても撮影を快適に行うことができるまちづくりに取り組んでいきたい」とも。

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