
約15万株・300万輪のアジサイが楽しめる下田公園の「あじさい祭」が6月末で盛況のうちに終わった下田市で現在、2つのアフターあじさい祭企画が行われている。
下田ロープウェイ山頂にある寝姿山自然公園では7月1日から、「まだまだアジサイまつり」と題し、希望者にアジサイの切り花を進呈する催しを実施している。
同園内には約500本のアジサイが植えられており、その8割以上が「寝姿ブルー」と呼ばれる鮮やかな青色の花を咲かせる。標高の関係で下田公園よりも開花が遅れるものの、7月中には見頃を終えることから、「寝姿ブルー」の花をその場で刈り取って来園者に持ち帰ってもらう企画とした。花がなくなるまで行う予定で、概ね7月中旬ごろまでの実施を見込んでいる。
7月2日からは、伊豆急下田駅前ロータリーのモニュメント水槽に、下田公園で剪定(せんてい)されたアジサイが水面を覆うように浮かべられ、観光客の目を楽しませている。
下田市観光協会の立見絹代さんは「下田公園のアジサイは、祭が終わると来年に備えて順次剪定していく。まだまだ美しい花を花手水のように浮かべてはどうかと、昨年から設置場所を模索していた」と話す。「花を浮かべれば浮かべるほど美しさが増し、とても良い仕上がりになった」とも。
水面に浮かぶアジサイを見物していた観光客からは「とてもきれい。こんなのは初めて見た。もうアジサイの時期は終わりだと思っていたのでラッキーだった」という声が聞かれた。アジサイの水槽展示は7月16日まで。