下田市と賀茂郡の小学生から高校生を対象とした「賀茂子ども職業体験~DREAMS KAMO TRUE~」が10月15日、道の駅開国下田みなと(下田市外ケ岡)で開催され、500人を超える地域の児童や生徒が約20の地元事業者の職業体験ブースでさまざまな仕事を体験した。
主催は下田青年会議所(下田市一丁目)。コロナ禍で開催が難しくなった学校を通じての職業体験を補完することを目的に企画した。
当日は19の企業や団体がブースを出展。「美松寿司(すし)」のすし職人体験や「Cafe & Hamburger Ra-maru」のウエーター体験などの飲食系の体験ブースは行列ができるほどの人気を集めたほか、IT企業「aduce」のブースに参加した子どもたちはタイピングやプログラミングに真剣に取り組んだ。「いなずさ林業」のチェーンソー体験や「河津建設」のクレーン船操縦などでは、普段なかなか目にすることのない機械を子どもたちが扱う姿を撮影する保護者の姿も多く見られた。
実行委員長を務めた同会議所の渡邉祐介さんは「この地域の子どもたちの約70%が将来、この地域を離れたいと思っているという調査結果がある。原因として、地元にどんな仕事があるのかを知らないことも大きく関わっていると思う。今後もこのようなイベントが継続的に開催されていくことで、一人でも多くの子どもたちが将来この地域に携わりたいと思うようになってもらえたら」と期待を込める。
参加した子どもたちが回答したアンケートによると「来場した子どもたちの約80%が『将来この地域で働いてみたい』と回答してくれた」と渡邉さん。