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下田のカフェバー「カブスター」が15周年 大規模改修経て倍の広さに

「カブスター」店主の星野将人さん・恵理子さん夫妻

「カブスター」店主の星野将人さん・恵理子さん夫妻

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 4月に大規模な改修を行った下田のカフェバー「カブスター」(下田市四丁目)が6月5日で15周年を迎えた。

「カブスター」夜の外観(関連画像14枚)

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 店主の星野将人さん・恵理子さん夫婦は、東京・駒沢で知り合い、2002(平成14)年に同エリアで移動販売のコーヒー店を開業。2年後には実店舗を構えた。その後、2010(平成22)年に恵理子さんの故郷である下田市に移住。もともと恵理子さんの両親が営んでいた喫茶店を改装して、カフェバーとしての営業を始めた。

 下田へのUターンを決めたきっかけは、東京の店に来た外国人客が「下田は良い。絶対に下田へ行け」と話しているのを耳にしたことだった。「下田のポテンシャルの高さを改めて知って驚いた」と恵理子さんは振り返る。夫の将人さんが釣りやサーフィンが好きだったことも後押しした。

 店名の「カブスター」は「辞書に載っていない言葉を名付けたい」との思いから名付けたもの。恵理子さんが、昔のアニメに登場する「カブ」というキャラクターに似ていること、さらに2人の姓である「星野」から「スター」を加えて「カブスター」とした。

 東京の店の頃からコーヒーには強いこだわりを持っており、開店当初からイタリアのコーヒーメーカー「アルベルト・ベラーニ」の豆を採用。エスプレッソマシンは開店当初から20年以上にわたり、老舗メーカー「FAEMA」のものを使っている。アルコール類はクラフトビール(800円~)やカクテル、ウイスキー、ワイン、焼酎など幅広く取りそろえる。

 フードメニューも、タコライスなどのライスプレート、ピザ、パスタ、パニーニなどバラエティ豊か。特にサイドディッシュの「人参のラペ」(680円)、「フレッシュトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ」「アボカドとカニのカナッペ」(以上1,280円)が人気だという。

 同店の看板犬「オラン」は、客から愛される大切な存在。オランは希少犬種のブリュッセル・グリフォンで、同犬種の愛好家など愛犬家も訪れることから、マナーを守ることを条件に犬連れの来店を認めている。

 2025年1月から約3カ月半をかけて大規模な改修を行い、もともと10席ほどのこぢんまりした空間だった店内は現在、20~30人規模のパーティーにも対応できる広さとなった。その変化の大きさに驚く常連客も多いという。

 「下田は多くの観光客や海外からの来訪者が来る場所。旅の途中にゆっくり過ごすには最適だと、開業してつくづく感じる」と恵理子さん。「初心に返って、良い場所づくりに励みたい」とも話す。

 営業時間は12時~21時。火曜と第2月曜定休。

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