高校生と社会人が次々と席を替えながら対話を行う「下田高校トークフォークダンス」が2月13日、下田高校(下田市蓮台寺)の体育館で行われた。同校1年生180人と社会人およそ100人が参加した。主催は下田市と下田高校。
地域の社会人と主体的に対話をすることで、大人を知り、自分の人生を考えることを目的にする同イベント。静岡県地域づくりアドバイザー監修の下、開かれた。
参加者は6グループに分かれて内外2つの輪を作って対面して座り、生徒2人対大人1人で語り合った。テーマごとに制限時間を設けて話をした後、生徒は隣の席に移動。フォークダンスのように次々と相手を入れ替えながら、次のテーマの話題に移った。
トークテーマは開催1週間前に生徒たちが意見を出し合って決めた。「愛と恋の違い」「幸せを感じる瞬間」など哲学的で、普段なかなか言葉にしない内容や「下田に住み続ける理由」といった生徒たちの将来に直結するテーマなどについて、それぞれの思いや考えを身を乗り出しながら伝え合った。
参加した市内在住の社会人女性は「高校1年生が、こんなに自分の考えを話せることに驚いた。こちらも必死で頭が疲れた」と驚きながら振り返った。
生徒の中には「幸せを感じる瞬間というテーマで、自分と同じ考えの大人がいて驚いた」と、普段は接点のない大人との共感を喜ぶ様子などが見られた。
下田高校の担当者は「社会人と学生がお互いに興味を持つきっかけになって、新しい試みが生まれてほしい。ぜひ来年も開催し、オープンキャンパスなどにも良い影響を与えたい」と話す。