
下田市内のスープ専門店「soup cafe bliss(スープカフェ・ブリス)」(下田市東本郷)で3月16日、季節の花を使ったリースを作るワークショップが開かれた。市内でビンテージショップを営む「ENTE(エンテ)」(一丁目)の葛西悠(ゆう)さんが講師を務めた。
2店舗のコラボのきっかけになったオーダーメードのリース(関連画像15枚)
両店による初のコラボレーションは、ブリスの店主・山本すみ玲さんが店舗装飾用のリースをエンテの葛西さんに依頼したのがきっかけ。「他店舗とコラボレーションがしたかった」という山本さんの声がけで、これまで引き合いがあっても遠慮してきたという葛西さんが初めて講師を務め、協力し合ってイベントを開くことになったという。「こういう場を作ることができてうれしい」と山本さんは話す。
当日は、各店の常連客や、情報を知って駆けつけた知人など7人が参加。用意した花材は「国際女性デー」のシンボルでもあるミモザを中心に、ユーカリ、リモニウム、スターチス、タチカズラ、エリンジウムの6種類のドライフラワーと生花。参加者たちは口々に、「かわいい」「春らしい」とうれしそうに手に取った。最初に手のひらサイズのブーケを20個ずつ作ってから、一つずつリングにくくりつけ、直径20センチのリースに仕立てた。
南伊豆町から参加した鈴木芹奈(せりな)さんは「初めてリースを作った。繊細で難しいが組み合わせるのが楽しい」、下田市から参加した土屋なおみさんは「おしゃべりしながら作るのも楽しいし、先生も上手に教えてくれた」と感想を話す。作業の途中や最後にはブリスで人気のドリンクやスイーツが振る舞われた。
葛西さんは「今までは一人きりの作業だったので教えるのは難しかったが、楽しく、新たな学びがあった」と振り返る。葛西さんは普段はエンテの店頭に立ち、夫の辰彦さんと共にセレクトした服飾雑貨や陶器を販売しながら、オリジナルのリースを制作している。リースやブーケはエンテ店頭でも販売している。