伊豆急下田駅からバスで20分ほどの場所にある道の駅「下賀茂温泉 湯の花」(南伊豆町下賀茂)を中心とした青野川沿いで現在、「第25回みなみの桜と菜の花まつり」が開催されている。河津桜はまだつぼみが多いが、菜の花はちょうど満開の見頃を迎えている。
同イベントでは、約4キロにわたって川沿いの土手に咲く約800本の桜並木のピンクの花と、およそ3ヘクタールの休耕田に広がる菜の花畑での黄色の花のコントラストを同時に楽しむことができる。菜の花畑には地元商工会青年部が迷路や撮影スポットを設けている。
期間中、夜桜ライトアップやマラソン大会、伊勢エビみそ汁の振る舞いなどのイベントを開くほか、普段は軽井沢を拠点とする「てやんでぃ屋」による花見人力車が出る。この日スタンバイしていた車夫は「河津桜は下向きに花が咲くので、人力車に乗って真下から見るのがお勧め」と話す。人力車を楽しんでいた千葉県からの観光客は「目線が高くなって気持ちいい。車夫との会話も楽しい」と笑顔を見せた。
道の駅周辺にはキッチンカーも集まる。この日は先月「下田ブランド」に認定されたばかりの、地魚をつかったフィッシュ&チップスを販売する「エンドルフィンキッチントレーラー」が出店した。
南伊豆町観光協会の桑原弘行さんは「河津桜の見頃にはまだ早いが、客足は好調。例年は遅咲きの桜の木に早く花がついたり、その逆があったりと、不思議な現象が見られる」と話す。
イベントは3月10日まで。期間中の夜間ライトアップは18時~21時。