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移住希望者を対象に「伊豆おしごとバスツアー」 企業担当者との交流も

ホテルオリーブの木、見学の様子

ホテルオリーブの木、見学の様子

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 伊豆への移住に興味のある参加者を対象に、伊豆の観光施設や宿泊施設を回る「伊豆おしごとバスツアー」が10月20日に行われた。各施設見学後には、移住に関するミニセミナーや伊豆に事業所を構える企業担当者らによる就職相談会も開かれた。

ライフスタイルデザイナー中屋香織さんによるミニセミナー(関連画像9枚)

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 静岡県の「移住・就業マッチング支援事業」の一環として、「東海道シグマ」(静岡市)が運営した同ツアー。応募は募集早々に定員の20人に達し、当日は県内外の20代の学生から60代まで、幅広い世代の21人が参加した。

 9時30分に三島駅に集合した参加者たちは、大型バスに乗り込んでツアーに出発した。参加者はまず老舗温泉旅館「嵯峨沢館」(伊豆市門野原)を見学。客室や浴場だけでなく、厨房や社員食堂などのバックヤードも案内してもらった後、会議室で会社説明を受けた。

 続いて「修善寺時之栖 百笑の湯」(伊豆市瓜生野)では、このツアー用に特別に用意された海鮮メインの昼食が提供され、食後は会社説明と施設案内を受けた。隣接するドーム型戸建て客室「ホテルオリーブの木」や古民家をリノベーションした「金山ヴィラ」も見学した。

 さらに伊豆有数の観光地である修善寺温泉を観光した後、長岡総合会館(伊豆の国市)に移動し、熱海在住のライフスタイルデザイナー中屋香織さんから、「日常が豊かになる伊豆ライフ」と題した伊豆での生活の様子の説明を受けた。2017(平成29)年に川崎から熱海に移住した中屋さんは「伊豆は自然や遊びが日常的で首都圏との距離感も良い。住んでいる人がオープンでなじみやすく、移住者の自分が自信を持ってお勧めできる場所。人生の一時期だけでも伊豆ライフを楽しんでいただけたら」と語りかけた。

 参加者たちはその後、「休暇村南伊豆」(南伊豆町湊)、「下田セントラルホテル」(下田市相玉)、「ホテル銀水荘」(東伊豆町)など、宿泊業を中心に企業7社がブースを設けた就職相談会に臨んだ。参加者らは20分ごとに4回転して興味のあるブースを回り、企業からの説明に対して、福利厚生などの条件を熱心に確認していた。中屋さんのブースもあり、移住について相談する参加者もいた。

 首都圏からの参加者からは「自分では知ることのできない情報をたくさん知ることができ、有意義な一日だった」といった感想が聞かれた。

 東海道シグマで広域移住コーディネーターを務める橋口真記さんは「一日大変だったと思うが、参加者の皆さんがツアーを楽しんでいる様子で、午後の相談会でも皆さん熱心だった。アンケートでは『伊豆に移住したい気持ちが高まった』との回答も多く、早速企業に面接を申し込む人もいた」と手応えを話し「説明を受けた企業に就職したいという参加者がいれば、引き続きサポートしていきたい」と寄り添う姿勢を見せる。

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