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下田で都内IT企業社員とN高生がパソコン指導 小学生たちがスライド制作

LAC伊豆下田で開催された「親子でパソコン体験会」の様子

LAC伊豆下田で開催された「親子でパソコン体験会」の様子

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 伊豆急下田駅から徒歩7分の場所にある「LivingAnywhere Commons 伊豆下田(以下、LAC伊豆下田)」(下田市武ガ浜)で1月14日、外資系IT企業に勤める馬場美岬さんとN高3年生の高橋和子(わこ)さんを講師に迎え、小学生とその親を対象とした「親子でパソコン体験会」が開催された。

自作スライドを投影しながらプレゼンをする子どもの様子

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 企画したのは都内IT企業に勤める柏田滉太さん。柏田さんは以前にLAC伊豆下田の運営に携わっていた経験を持ち、「地元の人から『この地域の子どもたちはパソコンに触る機会が少ない』という話を聞いた。以前から教育に興味があったこともあり、まずはボランティアでやってみようと企画した」と話す。

 当初は前半に街歩きをしながら写真を撮り、後半はパワーポイントを使って街紹介のスライド作りと発表を予定していた。しかし当日は悪天候だったため予定を変更し、子から親へインタビューを行った後、親を紹介するスライド作りに取り組んだ。

 参加した子どもは小学3年生1人と小学2年生2人。3人ともパソコンを触るのは初めてだったが、すぐに操作を覚えて、親の好きな色を配色するなど工夫を凝らしたスライドを完成させた。「子どもたちの覚える速度に驚いた。途中からほとんど手がかからなくなった」と柏田さん。

 子どもたちの作業する様子を見ていた親からは「スライド作りにこんなに熱中するとは思わなかった」などの声が聞かれた。

 「子どもたちの目の色が変わる瞬間に立ち合うことができ、個人的にも非常に充実した時間になった。資金や機材の支援先も探しながら、隔月くらいのペースで開いていきたい」と柏田さん。「リモートワークやネット高校など、働き方・学び方もどんどん進化している。そんなトレンドを親に伝える時間も設けていきたい」と、子どもだけでなく大人への学びの機会の提供にも意欲を見せる。

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