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下田「こめのいえ」が1周年 つきたての米の提供や量り売りコーナーも

「こめのいえ」店長の吉川昇さん

「こめのいえ」店長の吉川昇さん

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 老舗米卸業者が手がける精米店「こめのいえ」(下田市東本郷)が9月15日で1周年を迎えた。

「こめのいえ」店内の様子(関連画像5枚)

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 同店を経営するのは、1951(昭和26)年設立の地元老舗米穀卸「賀茂米穀卸」。同社は最新機械の導入や特許取得などにも精力的に取り組み、隣町・松崎町の特産品である桜葉を使ってピンク色のおこわが簡単に炊ける「さくら葉おこわ」などのオリジナル商品も開発してきた。

 店長は同社社員で南伊豆町出身の吉川昇さん。「もともと人とのコミュニケーションが好きだったので、小売店オープンに際して店長を任された」という。

 店内では静岡県産を中心に、全国から仕入れたさまざまな品種の米を取り扱う。最大の特徴は、最新の精米機で玄米をその場で客の好みに合わせて精米することだという。七分づきや三分づきなど精米方法の調整も可能で、好みの品種やつき方を試してもらえるよう、試しで2合から販売する量り売りコーナーも設ける。

 「つきたての米は本当においしいので、ぜひ試してみてほしい」と吉川さん。日本米穀商連合会が認定する「お米マイスター」の資格を持つ社員が相談に乗ることもできるという。

 最近の米不足について、吉川さんは「基本的に地元の人が買いにくるが、東京では米が買えないからと、うちの店で米を買って帰る観光客もいた」と話す。同店では販売量を調整することで品切れになることなく営業を継続しており、現在は1家族5キロまでの制限を設けている。

 今後に向けては、「最近の米不足で米を売る店に注目が集まり、当店も認知が広がった。今後はネットを使って認知拡大を進め、オンライン販売も伸ばしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~18時30分。日曜定休。

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