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下田で70年超の歴史を持つバーが全焼 再起懸けCFで支援呼びかけ

もらい火で全焼してしまった下田の老舗バー「ハーバーライト」(提供写真)

もらい火で全焼してしまった下田の老舗バー「ハーバーライト」(提供写真)

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 9月初旬にもらい火で全焼してしまった下田の老舗バー「ハーバーライト」(下田市三丁目)が9月22日、店の復活のための資金を募るクラウドファンディングを立ち上げた。

火災後の店内の様子(関連画像6枚)

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 創業73年の歴史を持ち、店主の鈴木勝士さん・由紀さん夫婦による接客と落ち着いた雰囲気の店内で、下田の夜の憩いの場として親しまれてきた同店。「下田産甘夏のミスト」「南伊豆産ブラックペパーミントのモヒート」「東伊豆産完熟ネーブルのスクリュードライバー」など、地域のフルーツやスパイスを使ったオリジナルカクテルが好評で、観光客にも地元の人にも愛されてきた。

 そんな同店が9月3日、店舗裏住人の火の不始末に伴う火災に見舞われた。近隣の人たちが「あそこまで大きな火事は見たことがない」と話すほど火の勢いは強く、店は全焼。ちょうど定休日で鈴木さん夫婦は自宅にいたため無事だったが、建物だけでなくほとんど全ての商売道具も失ってしまった。

 「火災から数日は何も考えられず、ただただ泣くだけだった」というが、SNSなどを通じて次々と届く見舞いや応援のメッセージに背中を押され、鈴木さん夫婦は店の再起を決意。被害状況の確認と再建計画の策定を行い、2025年2~3月ごろの新店オープンを目指し、目標金額300万円のクラウドファンディングを立ち上げた。リターンには新店舗に来店した際のオリジナルカクテル提供や、支援者のためのオリジナルカクテル考案などを用意する。

 「火事は残念だったが、まずは私たちの無事を皆さんに知らせなければとSNSでメッセージを出した。すると直後から『再建に向けて協力したい』というたくさんのメッセージや電話を頂いた。それが気持ちの支えになった」と鈴木さん夫婦。「新たな店は『ハーバーライト』の名前を引き継ぎ、市内の別の場所に構える計画。別の空間に移っても、今までの店の雰囲気をなるべく残したい。大事な場所をもう一度蘇らせるため、ぜひ協力してほしい」と呼びかける。

 クラウドファンディングは12月10日まで。

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