西伊豆町の旧田子小学校で9月8日、雑貨店や飲食店が集まるイベント「11マルシェ」が開かれる。古民家雑貨店「.11(ドットジュウイチ)」(以上、西伊豆町田子)が主催する。
同イベントを企画したドットジュウイチの鈴木由美さんは、会場がある田子地区の出身。自身が生まれ育った同地区で、伊豆半島で活動する作家の作品を中心としたアクセサリーや生活雑貨を販売する雑貨店を2023年6月にオープンした。同イベントは、鈴木さんを中心に地元有志らで構成する「田子地区まちづくり協議会」や移住者などにも協力を仰ぎ、準備を進めている。
「当初は、店で取り扱っている作品を制作している作家たちを集め小さなマルシェを開く予定だった」と鈴木さん。会場となる同校は児童数の減少に伴い今年3月に閉校した小学校。地域住民から「せっかくイベントを開くのなら、旧田子小学校のグラウンドを使ってはどうか」と声をかけられたことから、想定より大規模なマルシェの開催になったという。
出店者は、西伊豆・下田エリアを中心とした伊豆半島各所から、雑貨店や飲食店のほか、マッサージ、移住相談ブースなど24店が集まる。ドットジュウイチで取り扱う雑貨店に限らず、同店の「世界観にマッチする」出店者らに鈴木さん自ら声をかけ、地元住民や移住者が交わるようなイベントを目指す。
「『ひと・もの・ここ、つながる』をテーマに、出店者同士や出店者と来場者など、さまざまな人がつながるイベントになれば」と意欲を見せる鈴木さん。「今回のマルシェは、田子小学校が閉校してから初のイベント。この場所の、さらなる利活用につながったり、このイベントを機に移住してくれる人が増えたりするなど、未来につながるようなイベントになれば」とも。
開催時間は10時~14時。会場内グラウンドに駐車可能。雨天の場合は体育館で開催する。