伊豆をホームタウンとして活動する社会人サッカーチーム「SS伊豆」が主催するサッカー教室が8月22日、下田中学校(下田市敷根)グラウンドで開かれた。22人の中高生が参加した。
「SS下田」代表理事の片岡大輔さん(左)と下田市地域おこし協力隊の須藤航太さん(右)
講師を務めたのはSS伊豆・代表理事の片岡大輔さん。長泉町出身の片岡さんは以前サーフィンをしていたこともあり、「個人的に下田が大好き」と話す。SS伊豆のエンブレムも、伊豆の海山をイメージした青と緑の中に、下田の象徴である碇(いかり)のマークを組み合わせたデザインだという。「過疎化が進む下田のため、自分の得意なことで地域に貢献できれば」と片岡さん。
下田高校サッカー部顧問の須山亮佑教諭は「2年前に下田中学校にサーフィン部ができたのと同時にサッカー部もでき、小中高とサッカーを続けられる環境ができた。地域に根ざしたサッカーを下田中から発信できれば」と、グラウンドの生徒たちを見守りながら話す。
今回の教室は、本年度から下田市地域おこし協力隊に着任した須藤航太さんが企画し、下田市教育委員会生涯学習課がサポートした。自身もSS伊豆に所属し、同クラブの広報も担当している須藤さんは「SS伊豆は伊豆半島を拠点として活動しているチーム。生徒たちが下田にいながら質の高い指導を継続的に受けることで、地域全体が盛り上がれば」と力を込める。
日が落ちて暑さが和らぎ、ナイター照明に照らされたグラウンドでは約1時間半にわたって技術指導が行われ、保護者や家族たちが見学する中、中高生が共に技術を教わりながら励まし合う姿が見られた。下田中3年の下元(しももと)悠矢さんは「SS伊豆の指導が受けられると聞き、珍しい機会を楽しみにしていた。初めて参加できて良かった」と話していた。