洋菓子店「パティスリー ポート・エス」（下田市一丁目）が7月29日、下田市まいまい通り近くの市街地にオープンした。

手作りのケーキが並ぶショーケース（関連画像8枚）

　オーナーパティシエの長友一樹さんは下田市出身。製菓学校卒業後はパティシエとして、東京都内のパティスリーや兵庫県神戸市のホテル、下田東急ホテルなどでキャリアを積んだ。洋菓子作りの技術に加え、個人店からホテルまで幅広い店で経営ノウハウを身に付け、今回の開業に至ったという。

　店名の「ポート・エス」は、下田の「港（英語でポート）」をイメージして命名。「エス」は「下田」「スペシャル」などの頭文字から取った。店舗は実家が所有する、かつてアパレル販売店として使われていたテナントをリフォームして活用。白とエメラルドグリーン、木目を基調とし、ナチュラルで親しみやすい空間を作り上げた。イートインスペースも備える。

　定番商品は、一度高温で揚げてから焼き上げるカヌレ（300円）、3種類のチョコレートを使った「ショコラマカダミア」（430円）、季節の旬の果物をふんだんに使った「フルーツタルト」（550円）など。「フィナンシェ」（180円）をはじめとする焼き菓子や、「氷の食感と自家製シロップにこだわった」という「かき氷」（500円）なども取りそろえる。受注できる量に限りはあるが、ホールサイズのバースデーケーキのオーダーにも対応。

　長友さんは「今後は地域の皆さまのリクエストに応えて、商品ラインアップを拡充していきたい。スイーツ以外にも軽食やドリンクを提供することも視野に入れている。ここを地元の人たちの交流の場にしていきたい」と展望を話す。

　営業時間は10時～18時30分。水曜定休。