過去2番目に多い118チームが出場した「第46回国際カジキ釣り大会」が7月25日~28日、下田港(下田市柿崎)を拠点に開かれ、大会関係者含め800人近くの参加者でにぎわった。主催はジャパンゲームフィッシュ協会。
25日の前夜祭を皮切りに、翌26日早朝には安全祈願と開会式が行われたが、海上があいにくの荒天となり、この日の競技は中止に。27日・28日の2日間での短縮開催となった。
下田港内に大会本部の特設会場を設け、会場では「マリンフェスタ下田2024」も同時開催。「カジキの冷やし茶漬け」「三島コロッケ」などを提供する飲食店の露店が集まり、下田太鼓や下田吹奏楽団の演奏が大会を盛り上げる中、大会で釣り上げられた魚の検量を行った。
市内の飲食店や小売店、宿泊施設など128店・施設が加盟する「まちおこしカジキサポートクラブ」が運営を支援。期間中は大会本部の事務局として活動するだけでなく、参加者の食事や宿泊場所の手配をサポートし、町全体での受け入れ体制を整えた。同クラブの佐野晃一会長は「大会が円滑に行われ、参加者の皆さんが下田での滞在中少しでも快適に過ごせるように最大限サポートしていきたい」と話した。
黒潮蛇行の影響もあり下田近海の漁場は良好で、競技は2日間合計で133キロのクロカジキを筆頭に39尾の釣果となり、昨年3日間合計の37尾を上回った。優勝したのは、地元遊漁船を使ったチャーター船で出場した「マーメイドアングラーズクラブBチーム」で、80キロと70キロの2尾のクロカジキを釣り上げ賞金200万円を獲得した。
競技終了後は特設会場に隣接する道の駅「開国下田みなと」(外ヶ丘)の駐車場で、チーム総合表彰はじめ個人表彰、チャーターボートキャプテン賞など、さまざまな表彰が行われた。実行委員長の渡邉清一郎さんは「関係者の尽力もあり、事故なく無事競技が終了し、最終日は天気に恵まれ無事野外で表彰式ができて安堵(あんど)している。来年は150チーム、1000人の参加者を目標に、日本最大のカジキ釣り大会を目指して盛り上げていきたい」と意気込みを見せた。
閉会式のあいさつで、松木正一郎下田市長は「40年近く下田での開催を続けてきた協会に感謝するとともに、大会参加者が増えても運営に困らないように『カジキの町下田』の名にふさわしい設備を整え、隣のまどが浜海遊公園含め、道の駅や漁港がもっと楽しく利用できるよう行政も協力していきたい」と意気込みを見せた。