今後、複合施設へのリニューアルを予定している旧稲取幼稚園(東伊豆町稲取)の愛称が「よりみち135」に決定した。東伊豆町が7月22日に発表した。8月5日には愛称決定後初のイベントを開く。
「よりみち135」を運営する松橋樹さん(左)と柳瀬可奈子さん(右)
2023年3月に閉園した同園跡は、コワーキングスペースやカフェを併設した複合施設の完成を2025年度に予定している。「より多くの人に親しまれる場所にしたい」と、5月20日~6月21日に愛称を公募した。
公募には、町内外の5歳~82歳から83件の案が寄せられた。決定した「よりみち135」の愛称は、東伊豆町稲取在住の下平秋夫さんが考案した「この道135」の案を参考に決定した。町内を走る国道135号線にちなんで「国道から誰でも気軽に寄り道して訪れてほしい」という思いを込めた。
同施設では既に、地域おこし協力隊や地域団体による活用が始まっており、キッズキャンプや英会話カフェ、グランドゴルフなどに幅広く利用されている。
同施設の利活用は、地域おこし協力隊の松橋樹(たつき)さんと柳瀬可奈子さんが担当する。松橋さんは毎週火曜・水曜に同施設でコーヒースタンド「Nitotte coffee」を営業。「まずはコーヒーの提供を通じて寄り道をするきっかけを作っていきたい。日々の仕事や読書、夏休みの宿題など、さまざまな用途で利用してくれたら」と意欲を見せる。営業は火曜・水曜の11時~17時。敷地内に駐車可能。
柳瀬さんは8月5日、愛称発表後初めてのイベントとなる「ブックイベント」を主催する。「町民から寄付してもらった木材での本棚作りや町立図書館による読み聞かせ、オリジナル絵本作りのワークショップなどを行う。世代を問わず楽しめるプログラムなので足を運んでほしい」と呼びかける。
ブックイベントの開催時間は9時~12時。本棚作りは9時~11時(参加費500円、要予約)、9時~11時15分の絵本づくりワークショップ、11時30分~12時の読み聞かせは無料。