下田市が取り組む「海浜回収ペットボトルアップサイクルプロジェクト」のキックオフイベントとして7月7日、白浜大浜(下田市白浜)で早朝ビーチクリーンが行われた。
10の海水浴場があり夏の観光を主力産業の一つとする下田市では、海の豊かさを守るため官民でさまざまな取り組みを行っている。
中でも「下田ライフセービングクラブ」は1978(昭和53)年から水辺の安全啓発活動とビーチクリーン活動に取り組んでおり、1995(平成7)年からはファッションブランド「シップス」と協力し、海水浴客が自主的に参加しやすいビーチクリーン活動「SHIPS SAFE & CLEAN CAMPAIGN」を行ってきた。
2022年からはその活動に、漂着ペットボトルを繊維にする「UpDRIFT」に取り組む「豊島」(東京都千代田区)と下田市も参加し、4者協働の「下田市海浜回収ペットボトルアップサイクルプロジェクト」も始まり、昨年は漂着ペットボトルを資源とする素材を活用したオリジナルポロシャツを販売した。
今年も引き続き実施するプロジェクトのキックオフとして、6時30分からビーチクリーンを実施。下田ライフセービングクラブ、シップス、豊島、下田市の有志ら約50人が参加した。
同プロジェクトから誕生したポロシャツを着て登場した松木正一郎下田市長は「美しい海を維持し、街のブランド力を高めるための活動。楽しみながら貢献しよう」と参加者たちに呼びかけた。5月に社長に就任したシップスの原裕章さんは「下田ライフセービングクラブとは30年来の付き合いになる。少しでも下田市に貢献できれば」とあいさつした。
約1時間の清掃活動で、ペットボトルだけでなく燃えるごみやタイヤなど、およそ200リットルのごみを集めた。