下田市長選挙公開討論会が6月13日、下田市民文化会館(下田市四丁目)大ホールで開かれた。主催は下田青年会議所。立候補予定者3人の論戦に、250人以上の来場者が耳を傾けた。
会場も一緒に「○」「×」の札を挙げて意見を表明した(関連画像9枚)
登壇したのは、現下田市長の松木正一郎さん、元静岡県副知事の土屋優行さん、下田市議会議員の長友くにさんの3人。それぞれが自己紹介と立候補への思いを述べた後、「まちづくり」「インフラ整備と防災」「医療や子育てなど普段の生活」の3テーマに関する主張を述べた。
公開討論会の開催を支援する「リンカーンフォーラム」の植松一成さんがコーディネーターを務め、登壇者が発言した際の拍手などの禁止、各登壇者の発言時間の厳密な計測、テーマごとに発言順を入れ替えるなど、公平中立な立場で運営に当たった。
各テーマの冒頭では「第5次下田市総合計画を知っている」「伊豆縦貫道の整備は下田市の発展につながると思う」「下田で育った子どもたちには将来、下田市に帰ってきてほしい」などの質問について、登壇者のみならず会場の参加者たちも「○」「×」の札を挙げて意見を表明した。
特に「まちづくり」でのテーマでは、「大企業の誘致は下田市の発展につながると思う」「下田市はまちなかの空洞化対策に危機感を持っている」などの項目で登壇者の意見が分かれる場面が見られた。
参加者からは「会場も一緒に質問に答える進行は面白かった」「登壇者それぞれの人となりに触れることができて参考になった」などの感想が聞かれた。
イベントを終えて同会議所の田中雄士理事長は「過去に何度か公開討論会を開いてきたが、今回は会場参加型の運営に初挑戦した。当事者意識をより強く持って参加してもらえたのでは」と振り返る。
公開討論会の模様はユーチューブでも公開している。投開票日は今月23日。