下田の目抜き通り・まいまい通りにあるセレクトショップ「PIRICA STYLE(ピリカ スタイル)」(下田市一丁目)がオープンして、6月3日で1カ月がたった。
店主の高山えりかさんは2023年3月、家族と共に神奈川県から下田市へ移住。複数の移住先候補があったなか、下田の美しい海に一目ぼれしたのが決め手だった。
高山さんは移住前からフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動する傍ら、独学で始めたという陶芸作品を制作したり、自由なスタイルの陶芸クラブを主宰したりするなど、アーティストとしての活動も行ってきた。新宿伊勢丹のクリスマス催事や多数のマルシェイベントに出店した実績も持ち、現在は市内の自宅にアトリエや窯を設け、作品作りに取り組んでいる。
もともと雑貨やアンティーク品を集めるのが好きだったという高山さん。その趣味を突き詰め、かねての目標だった「自分の感性に合うものだけを集めたセレクトショップ」を開いた。店名は北海道出身の高山さんが長年使ってきたアーティストネームでもあり、アイヌ語で「美しい・かわいい」という意味を持つ「PIRICA(ピリカ)」に由来する。
店内には高山さんの陶芸作品に加え、欧米を中心としたビンテージウエア、バッグやアクセサリー、雑貨、小物など、ジャンルにとらわれない多彩なアイテムを所狭しと並べる。ジュエリーや自作のオリジナルパーツなどでデコレーションした「ワクワクバッグ」が現在のお薦めだという。レディースのビンテージウエアや古着の品ぞろえが豊富な店は市内では珍しいという。
今後の店舗運営について、「自分が『やりたい』と感じたことに自由に挑戦していきたい」と話す高山さん。夫の和也さんが手がける「『DUKE COFFEE COMPANY』(白浜)の自家焙煎(ばいせん)コーヒーと協業したカフェスペース」「移住前に好評を博していた陶芸クラブの開設」など、さまざまなアイデアを挙げる。
営業時間は11時~18時。営業日はインスタグラムで知らせる。