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下田・稲梓に「えんがわビュッフェオコ」 野菜を生かした創作おばんざい

店主の小塩秀次さん(左)とパートナーの小松彩乃さん(右)

店主の小塩秀次さん(左)とパートナーの小松彩乃さん(右)

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 「ごはんがすすむ野菜料理」がコンセプトのレストラン「えんがわビュッフェオコ」(下田市須原)がオープンして、3月7日で1カ月を迎えた。

ゆったりくつろげる広い縁側のクッション席(関連画像12枚)

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 店主の小塩(おしお)秀次さんは京都府出身。もともとは京都でカジュアル系、東京ではフォーマル系の服飾の仕事をしていたが、2019年に下田市へ移住。東京時代に知り合ったパートナーの小松彩乃さんもしばらく後に移住した。小松さんは下田でヨガのインストラクターをしたり、知人の紹介で市内の空き家バンクで働いたりする中で、空き家バンクとの縁で見つけたのが同店の物件だった。

 特徴的な広い縁側を眺めながら、地域に役立ちながら自分たちの夢を実現できないかと考えているうちに思い浮かんだのが、野菜をおいしく食べられるおばんざいビュッフェだったという。店名の「OCO(オコ)」は小塩さんの「お」と小松さんの「こ」を組み合わせた造語。

 12席の店内には、座敷席に加えて広い縁側にはゆったりしたクッション席を用意。クッション席では、目前に広がる里山の景色を眺めながら、食事を楽しむことができる。基本的には店主の小塩さんが一人で切り盛りする。完全予約制のビュッフェスタイルで、食事メニューは「おばんざいビュッフェ」(2,200円)のみ。

 料理には地元・下田の食材を取り入れ、直売所の野菜、地元商店のコンニャク、下田産のワカメを使った炊き込みご飯などをテーブルに彩り良く並べる。一方で地場産品には限定せず、小塩さんが「本当においしいと思ったもの」を全国から取り寄せる。下ごしらえから調理までを手作業で行うため、全ての仕込みには2~3日かかるという。季節や旬に合わせた料理を提供する。

 「京都出身で、お茶に合うものや古くて味のあるものが好き。野菜料理でお酒も楽しんでもらえたらと、ドリンクメニューにはアルコールも加えた」と小塩さん。「いずれは食とヨガを組み合わせたリトリートのコースも提供できたら」と小松さんも今後の展望を話す。

 取材時、食事を楽しんでいた客からは「自家製のゆずみそやドレッシングがおいしい」「大根の炊いたん(関西風の煮物)が食べやすい」「豚汁にかける特製のさんしょうが他では食べたことのないおいしさ」などの声が聞かれた。

 営業時間は11時30分~14時30分。基本的な営業日は土曜~月曜で、それ以外の営業日はインスタグラムで知らせる。予約はネットで2日前の14時まで受け付ける。駐車場8台。

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