東伊豆のアートイベントや新スポットを巡る「ひがしいず地域探求バスツアー」が2月23日、東伊豆町南側の稲取エリアで開催された。
企画・運営したのは、町内でさまざまな空き家を再生した宿泊施設やカフェを手がける「so-an」。同社代表の荒武優希さんは「行ったことがない場所を行ったことがある場所にしてもらうのが狙い。『百聞は一見にしかず』と言うが、地域の知らない場所を知ることで、普段の生活をより豊かにするきっかけにしてほしい」と開催への思いを話す。
同ツアーでは、16日にプレオープンしたばかりの伊豆稲取駅内の「まちのレセプション『ようよう』」や、25日まで開催していた「イナトリ・アート・フェス」、今後利活用が始まる「旧稲取幼稚園」など、町なかの新たなスポットなどを巡った。
参加した30代男性は「人の思いやストーリーに触れることで、ただ見学するだけでは伝わりきらない部分を体感できる、良い意味でマニアックな体験だった。『自分だったらこんな風に使えるかも』と発想しながら回ることができた」と振り返る。
旧稲取幼稚園の利活用を行う東伊豆町地域おこし協力隊の松橋樹さんは「本格的な発信が始まるのはこれからなので、まだ取り組みを知ってもらう機会が少ない。そんなタイミングで、実際に足を運んでもらい交流することができる今回のバスツアーのような企画は非常にうれしい」と話す。
「参加いただいた皆さんと共に、新しい取り組みを知ることで、これまでにない発見や学びを共有することができた」と話す荒武さん。「引き続き地域の中で生まれる新しいチャレンジにアンテナを張り、それらを発信することで活動を支援していけたら」と意欲を見せる。
3月3日13時30分からは、第2弾として東伊豆町北側エリアの熱川や北川(ほっかわ)の新スポットを巡る地域探求バスツアーを予定している。参加はウェブフォームで受け付ける。