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大学生が南伊豆町のふるさと納税返礼品を提案 地域の新たなファン創出

プレゼンテーションの様子=南伊豆町「ふるさと納税商品開発プログラム」

プレゼンテーションの様子=南伊豆町「ふるさと納税商品開発プログラム」

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 南伊豆町で地方創生に興味を持つ大学生たちを対象とした約3カ月間の「ふるさと納税商品開発プログラム」が行われ、最終日となる2月4日、参加者らが岡部克仁南伊豆町長らに新たなふるさと納税返礼品を提案した。

イチゴ農家へのヒアリングの様子(関連画像5枚)

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 主催は南伊豆町と、南伊豆を拠点に地方創生事業に取り組む「HOT me」(南伊豆町下賀茂)。同社は同町を対象としたモニターツアーやプロモーション企画など、南伊豆と都市をつなげる事業にも取り組んでいる。

 プログラムに参加したのは、地方創生を学ぶ大学生と大学院生の4人。12月15日~17日と2月2日~2月4日の2回にわたり南伊豆町を実際に訪れ、地域事業者へのヒアリングや要所の見学などを通じて町への理解を深めた。プログラム期間中は定期的にオンライン会議を開き、アイデアや提案をまとめていった。

 最終日となる2月4日、参加者らは南伊豆町役場湯けむりホールで、岡部克仁町長や町役場職員、地域おこし協力隊、地域事業者に向けたプレゼンテーションを実施。教育の視点を盛り込んだ、低単価な商品型返礼品と高単価な体験型返礼品の2つの返礼品企画を提案した。

 商品型返礼品は、既に返礼品として目玉となっている干物や野菜のなどの定期便に着目し、子育て世代の家族向けの干物開き体験キットなど、南伊豆ならではの体験を自宅でできる返礼品を提案した。

 体験型返礼品では、ジオツアーや干物作り、自然の中での宿泊などを通した自然教育プログラムを企画。南伊豆に宿泊しながら、家族で自然や防災について学ぶことができるパッケージを提案した。

 プログラムに参加した女子大学生は「ふるさと納税返礼品の開発で得た経験は、自分のキャリアを考える上でも間違いなく大きな一歩になった。この縁をこれから大切にして、これからも『ただいま』と言えるよう南伊豆に足を運んでいきたい」と話す。

 「HOT me」代表の杉澤玲奈さんは「参加者から『自分自身が南伊豆町のファンになった』『今後も南伊豆にさまざまな形で携わりたい』などの声が聞けたことが何よりもうれしい。ただの観光客としてではなく町や地域住民に一歩踏み込んだ関係性ができた」と話す。さらに「今後もこうした取り組みを続け、ファンとなり、仲間となってくれるメンバーを増やしていきたい」と意欲を見せる。

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