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二科展入選のワニの陶芸作品、iZooに展示 高校生が生態系の乱れを表現

iZoo白輪剛史館長(左)と西島結太さん(右)

iZoo白輪剛史館長(左)と西島結太さん(右)

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 高校生による陶芸作品「ミシシッピクライシス」の展示が12月16日、爬虫(はちゅう)類専門動物園「iZoo(イズー)」(河津町浜)で始まった。

作品の説明をする西島結太さん

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 作品は誠恵高校(沼津市)3年・西島結太さんによるもの。生態系が崩れている様子を断面化したワニで表現し、地球温暖化に対する警鐘を鳴らしている。立体作品として静岡県民で唯一、第107回二科展にも入選している。西島さんは「着想から完成まで1年以上かかった。何度も資料を見たり、iZooに足を運んだりして観察した。憧れの場所での展示となりうれしい」と話す。

 展示場所となる「iZoo」は、ワニ・カエル・ヘビなどの展示と飼育を行っている、国内唯一の爬虫類専門動物園。今回の作品展示は出口付近に設置する予定で、来場者全員が鑑賞できるという。

 白輪剛史館長は「高校生の作品とは思えない出来栄え。特にうろこや質感のクオリティーがとても高い」と話す。「ワニは産卵時の温度によって雌雄が変化する。近年は温暖化の影響で雄の生殖が増え、バランスを欠いている。この作品をきっかけに動物の生態系、その環境にも注目してもらいたい」と呼びかける。

 営業時間は9時~17時。入場料は、大人=2,500円、小学生=1,500円。1月14日まで。

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