河津小学校正門前の「姫宮通り」(河津町笹原)で12月10日、10周年記念となる「河津寄って軽トラ市」が開かれた。約270メートルの歩行者天国に、河津町や周辺市町から30以上の出店者が集まり、多くの来場者でにぎわった。
10年間途切れることなく出店を継続している唯一の店「野ぶきの会」
岩手県雫石町を発祥とし全国で行われている「軽トラ市」は、その名の通り軽トラックの荷台に食料品・衣類・雑貨などの商品を陳列して販売する臨時の市。河津町では「河津寄って軽トラ市」の名称で四半期に一度開かれている。
10周年記念の今回は、環境に優しいせっけんを販売する「しゃぼん玉の会」(河津町)、食材が刃にくっつきにくい包丁を扱う「包丁なんでも相談室」(南伊豆町)、焼きたてパンを提供する「こんがりあん」(下田市)の初出店者を含む、過去最大の36の出店者が集まった。河津町と姉妹商工会の関係の愛知県新城市と長野県山形村の商工会による農産品販売など11の団体がブースを出す「テント市」も同時開催された。
さらに歩行者天国中央の河津小学校校門付近では、静岡県警察音楽隊による記念コンサートも開催。買い物途中の多くの人が集まり、迫力のある演奏やカラーガードたちの華麗な演技に拍手を送った。
実行委員長の植松慶司さんは「今回は協賛金がたくさん集まったので、抽選会の景品にニンテンドースイッチなど豪華なものをそろえ、集客に力を入れた。いつにも増してたくさんの人でにぎわっている」と笑顔を見せた。
さざえご飯やコロッケを提要する「野ぶきの会」(南伊豆町)は、10年間途切れることなく出店を継続している唯一の店。代表の山本ふみ代さんは「朝3時に起きて仕込みをしている。たくさんの人に買ってもらえるので励みになる。軽トラ市を通じて、河津町の人たちのみならず出店者同士のつながりがたくさんできた」と話す。
次回開催は3月24日。