ミュージシャン5組が演奏を披露する「ミュージックフェスタ南伊豆」が12月9日、湯けむりホール(南伊豆町下賀茂)で初めて開かれた。当初100人としていた見込みを大きく超える老若男女約170人が町内外から訪れた。主催は南伊豆町。
オープニングを飾った南伊豆町公認アンバサダーまなまるさん(関連画像10枚)
岡部克仁南伊豆町長の「町民にプロの演奏を楽しんでほしい」という願いが開催のきっかけとなった同イベント。南伊豆町公費と「東アジア文化都市2023静岡県」の補助金を活用し、入場無料での開催が実現した。
イベントのオープニングを飾ったのは、2018(平成30)年から南伊豆町公認アンバサダーを務める「まなまる」さん。ピアノ弾き語りによるジブリソングメドレーや「天城越え」などで、観客たちを音楽の世界へ誘った。
2組目の「フラメンコロイド」はリズミカルなフラメンコの曲を披露し、演奏に合わせて観客の手拍子やかけ声も響き渡った。同グループを目当てに県外から来場する熱狂的なファンの姿も見られた。
その後、B’zやGLAYのバラード曲などをカバーした「し~ちゃんΩバンド」、ソウルフルなファンクミュージックで会場を盛り上げた「ラヴィッツ松尾&His Hair with エクステホーンズ」、1980年代に「イモ鉄トリオ」としてブレークし現在も俳優としても活躍する長江健次さんによるコミカルなトーク熱唱が続いた。約4時間に及ぶイベントとなったが、多彩な出演者やプログラムが最後まで観客たちを楽しませた。
岡部町長は「町民にプロの音楽を届けたいという趣旨だったが、町外から訪れた各ミュージシャンのファンも多く、観光の面でも大いに成果が見られた」と予想外の集客に驚きを見せた。
フラメンコロイドの演奏を目当てに埼玉県から訪れた観客は「メンバーが配信するユーチューブ動画で、フラメンコの音楽に乗せて伊豆の風景を紹介したものを見るのが好きだった。今回は大好きな南伊豆で、初の生ライブを見ることができて感激した」と話した。
町内在住の40代女性からは「長江さんは若い頃、テレビでよく見ていたアイドルのような存在。南伊豆で生で見れてうれしい」という声が聞かれた。