下田市・東伊豆町・河津町・南伊豆町・松崎町・西伊豆町の1市5町から13の飲食店屋台などが集まる「賀茂グルメマルシェ」が12月9日、下田郵便局横のアイキパーキング(下田市二丁目)で開かれた。主催は下田青年会議所。
コロナ禍で下火となっていた地域でのにぎわい創出や人と人とのコミュニケーションを再び活性化させたいと企画された同イベント。伊豆南エリア(賀茂地域)で50年以上の歴史を持つ同会議所のネットワークを生かし、地域で長年愛されている店から移住者が最近オープンした店まで幅広く声をかけた。
当日は季節外れの陽気と晴天に恵まれ、会場には多くの地元住民や観光客が詰めかけた。主催者によると「約1000人が訪れた」という。天ぷら・パン・カレー・ピザ・イノシシ汁・ラーメンなどの食事メニューや、クレープ・マフィンなどのスイーツ、ビールやコーヒーといったドリンクなど幅広いメニューを提供。複数の屋台を買い回りする客の姿も多く見られた。駄菓子屋台や射的、eスポーツ体験コーナーでは、子どもたちの楽しそうな声が響いた。
東伊豆町から出店した「すみんこカフェ」の荒武悠衣さんは「下田での出店は初めて。たくさんのお客さまが集まる良い機会に声をかけてもらえてありがたい」と話した。
実行委員長を務めた同会議所の荒川智之さんは「大変なこともあったが、地域の人たちや青年会議所OBの力も借りて盛大に開催することができた。今後も地域の人たちがつながる機会を作っていきたい」と意欲を見せる。