放課後等デイサービス「わたもこ」(下田市西本郷)が12月1日、1周年を迎えた。運営は、伊豆南エリア(賀茂地域)で3つの療育支援施設を運営する「Life Smile」。
移住者によるカレー店など、「わたもこマルシェ」には多くの地域事業者が出店した(関連画像4枚)
同社は2022年12月に「わたもこ」を、2023年2月に児童発達支援事業所「わたもこkids」(西本郷)を開設。児童発達支援事業所と放課後等デイサービスの両方の機能を持つ「わたもこsmile(スマイル)」(松崎町明伏)を12月1日に開いた。
1周年を迎えるのに先立ち11月23日、記念イベント「わたもこマルシェ」を「With a tree」(下田市西本郷)で開いた。「地域初の放課後等デイサービスや児童発達支援事業所をスタートし、たくさんの子どもたちに利用してもらっている」と話す野田博美社長。「保護者たちと話をする中でよく耳にするのが『気軽に不安を相談できる場所が少ない』という声。そんな皆さんに、不安の解消や地域の方とつながるきっかけを作りたいと、参加者同士が自由に楽しめる『マルシェ』を開催しようと考えた」とイベント開催の思いを話す。
会場では、世界公認バルーンアーティストによるバルーンアートショーや地元英会話教室による英語を使った遊びをはじめ、お菓子釣りやダンスなどさまざまな催しを通して、子どものたちの新しい発見につながるようなワークショップを開催。さらには、地域事業者によるカレーやコーヒーの提供、アクセサリーのワークショップや販売、タロット占い、マッサージなど家族で楽しめるブースが用意され、参加者同士の交流のきっかけとなった。
イベントに参加した30代女性は「子どもたちが笑顔で楽しんでいるところを見ることができてとてもうれしい。普段関わらない地域の人とも交流することができて貴重な一日となった」と話す。
出店したNitotte coffeeの松橋樹さんは「今回はコーヒーだけではなく子どもたちと一緒にダンスを踊った。元気に踊る姿を見てこちらも勇気をもらえた。1周年というタイミングで一緒にすてきな空間を作ることができたのがうれしい」と話す。