ところてんのギネス記録樹立をきっかけに始まった「第5回トコリンピック世界大会」が10月8日、伊浜山村活性化支援センター(南伊豆町伊浜)で開かれ、約40人の参加者たちがところてん早食い世界一を目指して白熱した戦いを繰り広げた。
当メディア編集長(右から2番目)も出場、準決勝で惜しくも敗れた(関連画像17枚)
南伊豆町の北西に位置する伊浜地区は山と海に囲まれた地形から断崖絶壁が多く、約300頭の野生のサルを観察できる「波勝崎(はがちざき)モンキーベイ」や、各所のダイビングスポットが人気を集めている。
同地域では特産品であるテングサでまちおこしをしようと2018(平成28)年9月、107メートルにも及ぶ「世界一長いところてん」を作ってギネス記録を樹立。その挑戦を盛り上げるため、同日に「ところてん早食い競争」「流しところてんつかみ」などの競技を行う「トコリンピック世界大会」を開いた。
今回は5回目の大会として、午前中に南伊豆町地域おこし協力隊員が開催するレモンの苗木定植イベント「レモンでも植えよう会」を行った後、午後に「ところてん早食い競争」を開催。1杯150グラムのところてんをいかに早く食べるかを競った。
女子の部は全3回戦、総合の部は全4回戦を行い、参加者たちは勝ち上がるごとに膨れていくおなかとも戦いながら、必死でところてんを食べ進めた。総合の部決勝戦では、ところてんの量が倍になり、さらに味付けには酸味を増した「地獄の三杯酢」が用いられた。
女子の部で三連覇を果たした齋藤昌子さんは「自信はあった。おいしく食べることができた」と笑顔を見せた。2位には総合の部にも参加してガッツを見せた山田百実さんが、3位には本田圭美さんが続いた。
総合の部で優勝を飾ったのは松本祐太郎さん。松本さんはところてんを飲み物のように流し込み、他の参加者が10~20秒程度で食べ切るところを、わずか3~5秒程度で完食するという圧倒的な力を見せつけた。その食べ方が「松本食い」と恐れられる一方、途中からは松本食いをまねする参加者も現れ、決勝では吉澤裕紀さんが松本食いで肉薄したが、わずかの差で惜しくも2位となった。3位には中島亮さんが続いた。