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下田で小学生向け生活習慣病予防講座 小学生のうちから正しい食生活の知識を

塩分に関するクイズに答える子どもたち

塩分に関するクイズに答える子どもたち

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 子どもたちに生涯を通じて健康でいるための知識を身につけてほしいと、下田市立大賀茂小学校(下田市大賀茂)で10月10日、静岡県賀茂健康福祉センターが生活習慣病予防の出前授業を行った。

ジュースに含まれる砂糖と同量のスティックシュガーを入れたペットボトル(関連画像5枚)

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 同授業は、静岡県健康増進課が2017(平成29)年から3年間、県内の計17校に専門家を派遣して行った出前授業を基にしている。伊豆南エリア(賀茂地域)では高血圧などの健康課題が多いことから、2020年以降も賀茂健康福祉センターの職員が授業を継続して行っている。

 授業には同校の6年生5人が参加した。授業の冒頭で、前回(9月5日)の授業内容の振り返りや自分たちが設定した健康目標の達成状況について話し合った。その後、食生活に関する授業を行い、普段の食事内容を主食・主菜・副菜などのカテゴリーに分けて説明。児童たちはその日の朝食を例に、どの部分が不足しているか、どう補うべきかを考察し、「副菜が不足している場合はプチトマトを追加する」「納豆とのりで主菜と副菜を摂取できる」などの工夫を発表した。

 飲み物に含まれる糖分について学ぶ際、職員はペットボトルに飲み物の糖分と同量のスティックシュガーを入れて示し、児童たちは18本ものスティックシュガーが入ったペットボトルに驚いた表情を見せた。

 お菓子の塩分やカロリーについても、栄養成分表示を元に説明。「おやつの1日の摂取目安は200キロカロリー」という説明に、児童たちは「ポテトチップスだと1袋でその量を超えてしまう」と気づき、お菓子の成分表示に興味を示した。

 賀茂健康福祉センターの永田順子さんは「大人になってからの習慣変更は難しい。子ども時代から正しい食習慣を学ぶことが重要」と強調する。

 授業を受けた児童からは「これからお菓子を選ぶ際、成分表示を確認して気をつけたい」などの声が聞かれた。

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