下田市と伊東市を中心に活動しているボランティア団体「&C(アンドシー)」の「子ども服おさがりお譲り会」が8月21日、道の駅「開国下田みなと」(下田市外ヶ岡)で開催され、多くの親子連れが会場を訪れた。
アンドシーは「次の世代が安心して子どもが持てる社会へ」をテーマに、2019年から子ども服のリユース活動に取り組んでいる。成長に伴って不要となった子ども服を寄付してもらい、必要とする人に無償で譲ることで、リサイクル・リユース文化の定着を目指す。
代表の鈴木彩乃さんは「日本人は1年間に服を10キロ買い、9キロ捨てると言われている。今の子どもたちが大きくなったときの地球環境を考え、自分たちが今できるSDGsに取り組んでいきたい」と話す。
会場にはTシャツや半ズボン、肌着など、乳幼児から身長150センチまでの子ども服が100点以上並び、子どもに服を合わせてみる母親や、気に入った服を手に取る子どもたちでにぎわった。中には、大きな紙袋いっぱいに詰めた子ども服を寄付する人もいた。
下田市内から小さな子どもと来場した母親は「子どもの服はすぐに着られなくなってしまうので、このようなイベントがあって助かる」と言う。
今回は夏休み中ということもあり、高校生ボランティアも運営に参加。特別企画の「ゼリーすくい」を担当し、子どもたちの応対に当たった。伊東から参加した高校生は「学校ではなかなかできない体験。とても楽しい」とほほ笑む。
「来年度からは中学校や高校の制服の譲渡会も行う」と鈴木さん。「今後は下田や伊東に限らず、さまざまな地域に出向いて『お譲り会』を開いていきたい」と意欲を見せる。