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4年ぶり通常開催の「下田太鼓祭り」 勇壮な太鼓橋や宮入りに大きな歓声

一発で見事に上がった「太鼓橋」

一発で見事に上がった「太鼓橋」

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 約400年前から伝わる下田八幡神社(下田市一丁目)の例祭「下田太鼓祭り(正式名称=下田八幡神社例大祭)」が8月14日・15日、4年ぶりに通常開催された。

宮入り直前に見事に上がった最後の「太鼓橋」(関連画像8枚)

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 大きな太鼓やちょうちんを載せた14台以上の太鼓台や、「ほりゃ、ほりゃ」のかけ声で力を合わせて担ぐみこしが町内を練り歩く同祭。13日の前夜祭から15日夜遅くまで太鼓やおはやしが響き、町は祭り一色に染まった。

 台風7号の影響で14日夜に予定されていた打ち上げ花火は中止となったものの、台風が当初予報よりも大きく西に逸(そ)れたこともあり大雨が降り続けることはなく、太鼓台やみこしの巡行、太鼓台が1カ所に集結して笛や三味線と一斉に演奏する「そろい打ち」は予定通り決行された。

 特に大きな歓声が上がったのは、11台の「供奉(ぐふ)道具」と呼ばれる小さなみこしをロープでつないで、両端から押して約3メートルのアーチを作る「太鼓橋」。2日間で計9回行われた太鼓橋は、一発できれいな橋が架かることもあれば、バランスを崩して傾いてしまった太鼓橋を2度、3度と押してアーチを立て直すことや、狭い路地では電線に引っかかってしまうこともあり、多くの観客が手に汗を握りながら太鼓橋を作る男衆たちを応援した。

 15日夜に行われたクライマックスの宮入りでは、神社に帰還しようとする供奉道具やみこしと、それを制止しようとする宮司や氏子総代たちとのやり取りが繰り返された。見守る大勢の観客のかけ声や手拍子がどんどん大きくなり、ついに神社の橋を供奉道具やみこしが渡り一気に神社まで進んだ際には、この祭の中で一番の歓声が上がった。

 祭りに参加していた地元の人からは「本当に楽しい2日間だった」「太鼓祭りは下田っ子の魂」「ずっと受け継いでいきたい」などの声が上がり、観客からは「太鼓のそろい打ちは、たたき手の気持ちがこもった音色だった」「久しぶりの祭に懸ける思いが伝わってきて感動した」などの声が聞かれた。

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