下田市内の空き店舗を活用したワークスペース「紫陽花部屋(あじさいべや)」(下田市二丁目)で8月6日、NPO法人「窓」がオリジナルTシャツ作りのワークショップを開き、親子連れなど20数人がお気に入りの写真や絵をプリントしたTシャツ作りを楽しんだ。
持参した写真や絵をパソコンに取り込みプリントした(関連画像5枚)
イベントを主催する同NPOは、下田を拠点に伊豆の自然を生かしたものづくりを行うワークショップや、コーヒーの自家焙煎(ばいせん)を体験できるカフェを運営している。障がいを持つ人と持たない人の交流の場を作り、共に豊かに暮らせる社会を目指すという。代表の中野有子さんは「ファッションは身近な自己表現の一つ。Tシャツ作りを通して、コミュニケーションのきっかけになれば」とワークショップの狙いを話す。
会場となった紫陽花部屋は、地域おこし協力隊の青木真さんが市内の空き店舗活用のため期間限定で開設している多目的スペース。下田の一大イベントである6月の「あじさい祭り」を機にオープンし、地元作家の作品展示やカフェ出店、ワークショップなどを行い、あじさい祭り終了後も活用が続いている。
スペース内には障がい者の就労訓練を行う「すぎのこ作業所」(下田市加増野)の作品や、私設図書館「こどもとしょかん」の本も置き、その縁で今回のワークショップ開催が決まったという。
ワークショップ参加者たちは、持参した写真や絵をパソコンに取り込んだ後、専用の機器でTシャツにプリントしてオリジナルTシャツを完成させた。当日のために絵を描いて持ってきた子どもの姿も見られた。
お気に入りのジンベイザメの写真を持参した男児は、完成したTシャツを手に「かっこいい。上手にできた」と満足そうな表情を見せていた。