下田市の移住コーディネーターを担う地域おこし協力隊として新たに野添裕紀さんが着任し、12月1日で2カ月が過ぎた。
野添さんは埼玉県出身で、現在37歳。着任前はノベルティーグッズを扱う都内の企業で営業職を務めていたが、結婚を予定しているパートナーが以前より移住への関心が高かったため、数年前から東京・有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」などで情報収集を行っていた。
当初は沖縄や離島を候補としていた野添さんだったが、パートナーが静岡県出身ということもあり、移住先を下田に絞り込んで地域おこし協力隊に手を挙げた。「私は山が好き。パートナーは海が好き。その両方の環境に恵まれていることも決め手となった」と野添さん。「まだ下田歴は浅いが、海が本当に美しいと感じる。温暖な気候が心地いい」とも。
野添さんは下田市産業振興課に籍を置き、移住コーディネーターとして市内や都内イベントでの移住相談の対応や、観光客目線で撮影した写真を添えてのインスタグラムでの情報発信、移住者コミュニティー「下田マニア」のイベント企画などに励んでいる。
下田に来る前からカレーが趣味で、自分でスパイスを調合したカレーを頻繁に作っているという野添さんは「任期が終わるまでに下田でカレー屋を開業して軌道に乗せたい」と意欲を見せる。地域おこし協力隊の任期は最長3年。