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「下田太鼓祭り」が4年ぶり通常開催 手に汗握る太鼓橋が見どころの一つ

連結した供奉道具を両端から押してアーチを作る「太鼓橋」(昨年の様子)

連結した供奉道具を両端から押してアーチを作る「太鼓橋」(昨年の様子)

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 10台以上の太鼓台が町内を練り歩き、昼夜問わず太鼓や笛の音が鳴り響く「下田太鼓祭り(正式名称=下田八幡神社例大祭)」が8月14日・15日、4年ぶりに通常開催される。

前回通常開催された2019年の様子、手に汗握る太鼓橋に歓声が上がった

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 同祭は約400年前から下田に伝わる下田八幡神社(下田市一丁目)の例祭で、独特のリズムを刻む太鼓の音曲(おんぎょく)は、第2代下田奉行であった今村伝四郎正長が、大坂の陣で徳川方が打ち鳴らした陣太鼓を元にして制定したと伝えられている。

 コロナ禍での2回の中止と1回の縮小開催を経て、今回4年ぶりの通常開催を迎える。祭典執行委員長を務める鈴本朝喜(ともよし)さんは「これまで1年ごとに交代する区長が仕切っていたが、今年から、より長期的な目線で続けていけるよう、3~4年を任期とする祭典委員が取りまとめる形にした」と話す。

 期間中、みこし・供奉道具・太鼓台が神社から次々と町へ繰り出し、笛や三味線、太鼓を鳴らしながら一日中練り歩く。初日の夜には太鼓台が1カ所に集結し、笛や三味線なども含めて一斉に演奏する「そろい打ち」を行った後、約15分間の花火大会を予定する。

 見どころの一つが、連結した供奉道具を両端から押してアーチを作る「太鼓橋」。大勢の担ぎ手が力強く、しかもバランスよく力を結集させなければきれいなアーチができないため、見物客も手に汗握り、成功時には大きな歓声を上げる。 

 鈴本さんは「太鼓祭りは下田に住む人たちが主導するイベント。寄付集めなども全体で力を合わせて取り組んだ。『太鼓祭りがやっと戻ってきた』とみんな張り切っている」と力を込める。

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