伊豆南部の建設業に携わる企業や団体が集まり、クレーン車など建設車両の操縦や測量を体験することができる「土木の日イベント」が11月19日、「道の駅開国下田みなと」(下田市外ケ岡)で開催され、約600人の子どもや保護者・観光客などが集まった。
主催は静岡県下田土木事務所。土木の2文字を分解すると「十一」と「十八」になることが由来で定められている11月18日の「土木の日」にちなんで、毎年この時期に開催している。
イベントの発案者は下田建設業協会若手の会に所属する河津建設の河津元さん。「業界全体として働き手の確保が厳しい傾向にある。子どもの頃から建設業を身近に感じる体験が必要と考え、8年ほど前に当時の静岡県下田土木事務所課長に提案した」と河津さん。「悪天候で中止になることもあったが、6~7回の開催を重ねて地域のイベントとして定着してきた実感がある」とも。
この日は共催する下田建設業協会若手の会・静岡県道路舗装協会・ウィンディネットワーク・下田市から約20の企業や団体などが体験会やブースを出展。クレーン車・キャリアダンプ・高所作業車などの建設車両展示や操縦体験のほか、測量体験や市および国交省の事業説明ブースも出展した。
参加した子どもたちからは「工事車両が大好きだが、なかなか近くで見る機会がない。とても楽しいイベントだった」「高所作業車が楽しかった。また来たい」などの声が聞かれた。
イベントを終え、河津さんは「子どもたちの楽しそうな笑顔を見ると、毎回やって良かったと思う。この体験の積み重ねが建設業への興味につながれば」と期待を込める。