毎年7月7日午後7時7分に世界中の水辺で一斉に乾杯をする「水辺で乾杯」の一環として、「水辺で乾杯2023 IN 松崎町」と題したバーベキューイベントが7月7日、那賀川沿いの親水河川敷(松崎町伏倉)で開かれる。
「水辺で乾杯」は、各地の水辺を有効活用を通じた街のにぎわいと産業の振興を狙う官民協働プロジェクト「ミズベリング」から始まったもの。決められた日時に水辺を感じられる場所で青いものを身に着けて乾杯することで、水辺にもっと触れるきっかけを生み出そうと呼びかけ、昨年はアメリカ・ドイツ・ベトナムなど含む国内外約280カ所で乾杯が行われた。
伊豆南エリア(賀茂地域)では「ミズベリング伊豆」と題して、2018(平成30)年から河津七滝のライトアップや下田で海底熟成酒を作るプロジェクトが行われ、今年1月には松崎町那賀川周辺の利活用に取り組む「ミズベリング伊豆 松崎会議」が発足した。
「那賀川周辺の水辺環境の利活用を話し合う中でさまざまな案が挙がった。その一つに『川沿いでバーベキューをしたい』というものがあったので、『水辺で乾杯』と結びつけてみようと考えた」と、同会議に参加する田中道源さんは話す。
会場は松崎町の春の風物詩「田んぼをつかった花畑」が行われる場所のすぐ近く。地域の農家や事業者から食材を提供してもらうことで、バーベキューを無料で提供する。
「イベント自体は参加費を集めれば簡単に実現できるが、松崎町民に『ミズベリング伊豆』の取り組みを理解してもらう機会にもなればと、あえて地元からの協力を募る形にした」と田中さんは明かす。
当日は16時ごろにバーベキューを始め、午後7時7分には世界一斉乾杯に参加する。食事は無料だが、飲み物は各自持ち込み。21時ごろの解散を予定している。