下田公園(下田市三丁目)をメイン会場として6月1日から開かれている「第52回あじさい祭」が、例年以上の人出でにぎわっている。
アジサイを活用したフラワーアレンジメントのワークショップも(関連画像7枚)
6月の下田市の風物詩となっている同イベントには、日本一の数を誇る約15万株・300万輪ものアジサイを楽しみに、例年10万人以上が訪れる。今年は6月15日に満開を迎え、会期終盤を迎えた現在も花の勢いは衰えていない。公園の広場には地元グルメや飲み物を提供する屋台が集う「ゆったりのんびり休憩所」を設け、6月25日には400年の歴史を持つ「下田太鼓」の実演も行う。
テレビ番組でも頻繁に取り上げられ、さらに週末の天候にも恵まれている影響からか、地元住民からは「今年は特に観光客の数が多い」という声が聞かれる。会場近くには臨時駐車場を設けているものの、週末を中心に満車が続き、駐車場待ちの列や他のコインパーキングを探す車の姿が見られる。
連動企画「TOWA紫陽花プロジェクト」の一環で行われている、フジタビル(二丁目)の空き店舗にアジサイの生花やドライフラワーを飾る「紫陽花部屋」や、下田市まち遺産第1号「なまこ壁の家『雑忠(さいちゅう)』」(一丁目)を会場とする写真展示やワークショップなど、街なかでアジサイにちなんだアートに触れることができる企画もにぎわっている。
同プロジェクトの代表を務める地域おこし協力隊の青木真さんは「特にワークショップが人気。募集開始後、すぐに満席になってしまった」と話す。
6月17日に行われたアジサイを活用したフラワーアレンジメントのワークショップ参加者らは「初めてだったが講師にポイントを教えてもらって満足いく作品ができた」「廃棄予定のアジサイを使ったアップサイクルは、とても良い取り組み」と笑顔を見せた。
紫陽花部屋と雑忠には週末、「nitotte coffee」「モクサコーヒー」など地元のコーヒー店が出店。下田公園の散策後に休憩する人や、飲み物片手に展示作品を観覧する人の姿も見られる。
6月30日まで。