見る・遊ぶ

4年ぶり松崎町で「石部の灯り」 棚田を幻想的に包む1000本のともしび

松崎町「石部の灯り」が4年ぶりの開催

松崎町「石部の灯り」が4年ぶりの開催

  • 0

  •  

 農林水産省の「つなぐ棚田遺産」の一つにも選ばれている「石部棚田(いしぶたなだ)」(松崎町石部)で5月27日・28日の2日間、棚田を1000本のろうそくでともす「石部の灯(あか)り」が開かれた。4年ぶりの開催に、その美しい景色を見るため、多くの地域住民や観光客が集まった。

日没を前に夕焼けに染まる棚田に見入る来場者たち

[広告]

 石部棚田がある松崎町石部地区が、かつて海上交通の目印にするために火をともすなど、火に縁のある地区だったことにちなんで行われている同イベント。棚田の保全活動の一環として、少しでも多くの人に棚田に関心を持ってもらおうと、当時の地域おこし協力隊や住民らが協力して2012(平成24)年に始まったが、コロナ禍の影響で今回は4年ぶりの開催となった。主催は石部棚田振興協議会。

 会場では、町職員やボランティアら約30人が、田植えを終えた棚田のあぜに設置したろうそくに順に火を付けて回り、夕暮れとともに幻想的な景色が現れた。日没前からベストショットが撮影できるポジションを探す人の姿も多く、来場者は夕焼けに染まる棚田の中で徐々に浮かび上がるともしびを次々と写真に収めた。

 担当した同町企画観光課の佐々木光さんは「今回は規模を縮小しての再開となったが、楽しみに待ってくれていた人たちに喜んでもらうことができた。来年は規模を拡大して開催したい」と意欲を見せる。

 来年も同時期の開催を予定している。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース