伊豆半島で創作活動を行うアーティストとクリエーターらが集まり作品の展示や販売を行う「開国てづくり市」が4月29日・30日、下田市民文化会館(下田市四丁目)で開かれる。昨年夏に続き2回目。
運営事務局代表の松下典子さんは、ベルギーとスリランカで美容サロンを経営しながら、南伊豆のアトリエを拠点に創作活動にも取り組む。「この地域は自然が豊かで時間がゆったりと流れるので、さまざまなインスピレーションを得ることができる」という。
開催のきっかけについて、松下さんは「地元の子どもたちに、この地域は大人になってから戻ってくる価値のあるすてきな場所だということを、小さい頃から感じてほしい。職業体験イベントにはアーティストやクリエーターが登場することが少ないため、創作という仕事があることを知ってもらう場を作りたかった」と話す。「作品を生み出す者にとって、この地域が最高の環境であることも伝えたい」とも。
出店者には無農薬の南伊豆産米ぬかを使ったせっけんを作る「南風工房」や伊豆のシーグラスと天然石でアクセサリーを作る「IBIZA」、夫婦で伊豆に移住して草木染めに取り組む「Soluna」など、伊豆を舞台に創作活動をする人が多く集まる。地元食材を使った弁当やサンドイッチを提供する「レストランやまもも」や松崎町を拠点とするフィリピン料理屋台「マサラッポ」など、フードを提供する屋台も並ぶ。
さらに今回は、環境再生医を追う「杜人」や常識を覆す学校の姿を描く「夢見る小学校」など、自然や多様性をテーマとしたドキュメンタリー映画も上映する。
屋台の出店時間は、29日=10時~20時、30日=10時~17時。映画の上映会は28日~30日の3日間行う(前売り1,000円、当日1,500円、高校生以下無料)。