東伊豆町が現在、芝浦工業大学の学生団体「空き家改修プロジェクト(AKP)東伊豆設計室」と共に空き家物件の改修や活用を行う公募企画「やどかリレー」に参加する事業者・開業者を募集している。
稲取港のチケットカウンターをシェアスペースへ変えた「EAST DOCK」(関連画像4枚)
AKPは建築を学ぶ学生たちで構成され、東伊豆町での活動は今年で11年目を迎える。単なる建物の改修にとどまらず、ワークショップなどを通じて地元住民との交流を深め、物件再生を入り口としてまちを活性化することを目指している。これまで、旧消防団跡地をシェアキッチンに再生した「ダイロクキッチン」や、稲取港のチケットカウンターをシェアスペースへ変えた「EAST DOCK」、くろもじ茶工房「水下茶庵(みずしたちゃあん)」などの再生に携わってきた。最近では、学生たちが主体となって空き家を改修したコワーキングスペース「シゴトバ101」が2月にオープンした。
企画を担当する東伊豆町企画調整課長の太田正浩さんは「芝浦工大の学生たちとは10年以上の付き合い。これまで一定の成果を挙げてきたことを受け、昨年度から再生物件の公募を始めた」と話す。
今回の募集は、東伊豆町民または町外との2拠点生活を送る物件所有者の中から、町内での起業や事業拡大を検討している人を対象としている。選定された物件は、学生たちが現地調査から設計、施工までを一貫して担当し、約1年をかけて事業化を支援する。
町も予算の範囲内で材料費の一部を負担するなど、採択された事業者は、公的支援と学生の柔軟なアイデアを得ながら、物件再生を進めることができる。選定基準として、東伊豆町の活性化につながる事業であることや、改修後の持続可能性などが重視される。
4月初旬に学生らによる内見調査を経て、プロジェクトが正式に決定する。施工期間は2026年6月~2027年2月ごろまでを予定しており、2027年3月の竣工を目指す。
太田さんは「学生時代の関わりを機に移住をしてくる人もいる。空き家に新たな生命を吹き込み、それを新たな町の魅力にしていきたい。これまで着実に実績を重ねてきたプロジェクトなので、ぜひ協力してほしい」と応募を呼びかける。
募集締め切りは3月31日。