「第36回河津桜まつり」が2月7日、河津町で開幕した。町内を流れる河津川沿いを中心に咲く約850本の河津桜が早春の河津の風景を彩っている。
開幕日の10時からは笹原公園(河津町笹原)でオープニングセレモニーが行われた。地元ユーチューバーの「つつけん」こと堤賢太郎さんが司会を務めたセレモニーは、地域応援プロジェクトとして活動する子どもチアダンスチーム「GO KAWAZU」のダンスで華やかに幕を開けた。
河津町は、川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台としても知られる。今年は同作が発表されてから100年の節目の年に当たる。セレモニーには、作品に登場する踊り子や学生に扮(ふん)した河津中学校の生徒も参加し、記念の年に花を添えた。
セレモニーであいさつした大川良樹町長は「河津で一番のイベントが始まった。昨年は見頃宣言をまつり期間中に出せなかったが、今年は二~三分咲きと幸先の良い開花状況。河津桜はまちおこしの一翼を担っており、誇りに思っている。任期中には『河津さくらサミット』を開催したい」と話した。セレモニーの最後には、関係者によるテープカットが行われ、まつりの開幕を祝った。
まつり期間中は河津川沿いの桜並木で夜間ライトアップも行い、昼間とは異なる幻想的な夜桜を楽しめる。町内各所では飲食や物販などの出店も並び、観光客でにぎわいを見せる。
踊り子温泉会館(峰)では、河津桜を眺めながら食事と入浴を楽しめる「お花見弁当付きプラン」を提供する。弁当、入浴料、駐車場利用などを含め、3時間利用で1人1万1,000円。
期間中の週末を中心に、能登半島地震の被災地支援の一環として、石川県輪島市から「輪島朝市」が出店を予定している。地元特産品の販売を通じて、来場者に復興支援を呼びかける。
このほか、ヒノキの一木造りで「日本三大寝釈迦」とも称される涅槃(ねはん)像を安置する「涅槃堂」(沢田)では2月15日に「涅槃堂祭り」が開かれ、まつり期間中の見どころの一つとなっている。
あいにくの雨模様での開幕となったが、参加した町民からは「今年は開花が早い。多くの人に河津の春を楽しんでほしい」という声も聞かれた。
3月8日まで。