伊豆半島を拠点に海中清掃などの環境保全活動に取り組むNPO法人「MORE企画」と、親子を中心に自然体験を提供するNPO法人「あおぞらビレッジ」が1月31日、河津町で親子向け環境学習イベント「このごみはどこから?ごみ探偵団」を開いた。
河津町漁業経営振興会、高校生主体で海洋問題に取り組む「ブルーキャンパス」、三陸ボランティアダイバーズとの共催。ブルーキャンパスは、北海道から鹿児島まで全国の高校生約20人がオンラインで連携し、海洋問題の発信に取り組んでいる団体。当日は親子連れ4組11人が参加し、高校生やダイバーと共に海ごみについて学んだ。
参加者は3班に分かれ、笹原コミュニティ防災センター(河津町笹原)から谷津港までの道のりを、「探偵団」としてごみを探しながら歩いた。道中ではたばこの吸い殻や空き缶、発泡スチロールなどを回収した。
谷津港に到着すると、三陸ボランティアダイバーズのメンバーが海へ入り、海中清掃の実演を行った。海底から鉄パイプやスポンジなどのごみが引き上げられると、子どもたちも岸壁からロープを使って回収作業を手伝い、普段は見えない海の中の現実に驚いた様子で見入っていた。
昼食後は、ブルーキャンパスのメンバーがファシリテーターを務め、ワークショップを行った。同団体が制作した冊子「Z世代が明日の海と語ってみた話」を教材に、「拾ったごみはどこから来たのか」「海に流れたらどうなるか」をテーマに意見交換。ルアーが魚を傷つける事例や、プラスチックが細かく砕けてマイクロプラスチックになり、生態系や人体に影響を及ぼす可能性などを学んだ。
解決策を考える時間では、自分たちにできることとして「ポイ捨て禁止の看板を作る」「自分でごみを拾う」などの意見が出た一方、自分たちだけでは解決できない課題に対しては「国や町に頼む」「企業に分解されやすいプラスチックを開発してもらう」など、社会全体で取り組むべき視点も共有した。
最後に、NPO法人「三陸ボランティアダイバーズ」代表理事の佐藤寛志さんが、東日本大震災の津波ごみをダイバーや漁師が協力して回収し続けた経験を紹介。「海を守る活動は、多くの人の継続的な取り組みに支えられている」と伝えた。
あおぞらビレッジ代表の但馬靖彦さんは「子どもたちが真剣にごみ問題と向き合う姿が印象的だった。今回だけで終わりではなく、こうした環境活動を今後も継続していきたい」と手応えを口にする。