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下田で2地域居住体験イベント 全国初の二地域居住コーディネーターが主導

「高橋養蜂」での2地域居住体験参加者たちの集合写真

「高橋養蜂」での2地域居住体験参加者たちの集合写真

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 2地域居住者の受け入れを積極的に進める下田市で1月10日・11日、「私らしい暮らしを都市部×下田市で」と題した2地域居住体験イベントが開かれた。東京や滋賀などから10人が参加し、シェアハウスの見学や地元住民との交流を通じて、将来的な暮らしの可能性を探った。

「NABETA InNlet」を見学する2地域居住体験参加者たち(関連画像7枚)

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 現在、国土交通省を中心に、主な生活拠点とは別に特定の地域にもう一つの生活拠点を持つ「二地域居住」の推進が本格化している。これを受け下田市では2025年11月、他地域と下田市の2拠点に生活を持つ人を増やすことを目的に活動する「二地域居住コーディネーター」の委嘱を全国で初めて実施。受け入れ態勢の構築と、地域コミュニティーへの円滑な合流を支援する仕組み作りを進めている。

 今回のイベントでは、1日目に、海水浴場としても人気の鍋田浜まで徒歩3分の「NABETA InNlet」(五丁目)や伊豆急下田駅に近い旧町内エリアの「elenanchi」(二丁目)など、月数日の滞在を前提とした安価な家賃で利用できるシェアハウスを見学。伊豆ならではの温泉でのリラックスタイムや、地元常連客も多い飲食店「いわさ」(一丁目)での懇親会を経て、築170年の文化遺産を改修したゲストハウス「源泉かけ流し なまこ壁の宿『雑忠(さいちゅう)』」(一丁目)に宿泊した。

 2日目は観光客にも人気の「DOUG」(柿崎)のパンを中心とした朝食を味わった後、ミツバチが安心できる環境を作りながら養蜂に取り組む「高橋養蜂」(箕作)で、見学や柵作りの作業に参加。その後、エネルギーや水を自給自足する「南伊豆ニュービレッジ」で、まき火で炊いたご飯などの昼食を囲み、14時ごろに解散した。

 2歳の子どもを連れて参加した20代女性からは「歴史的文化財の雑忠に宿泊できたことが貴重な体験だった。さまざまな場面で自然に還るような気持ちになり、定期的に下田でこの感覚を味わいたいと思った」、8歳の子どもと参加した30代夫婦からは「人とのつながりがとても温かい場所ということが印象に残った」、単身で参加した20代男性からは「下田は趣味のサーフィンや撮影で海ばかり行っていたので、街に滞在したことが新鮮だった。横のつながりで助け合える雰囲気を出会う人たちに感じた」などの感想が聞かれた。

 イベントを主導した二地域居住コーディネーターの湯本紀美子さんは「二地域居住は、それぞれのライフスタイルに合わせて地域と関わり続けるための選択肢の一つ。今回の体験を通じて、下田で過ごす時間が、参加者一人一人にとって『また帰ってきたい場所』として拠点を持つきっかけになればうれしい」と話す。

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