トレッキングと地域の食を楽しむイベント「下田絶景トレッキング&美食旅」が12月20日・21日の2日間、下田市内で行われた。静岡県内を中心に活動する「アウトドアの学校」のスクーリング(修学旅行)として実施され、県内各地から受講生7人が参加した。
主催はデザイン事業やアウトドアプロデュースを手がける「マツヤマ・デザイン」(浜松市)。 代表の松山拓也さんは年間30日以上のテント暮らしを30年以上続けるベテランで、2013(平成25)年に「アウトドアの学校」をスタート。 これまでに500人以上の卒業生を送り出している。 今回は本年度最終回のイベントとして、下田の景勝地を巡るコースを選んだ。
初日は、伊豆急下田駅からバスで爪木崎へ移動。 参加者は太平洋を望む雄大な景色を楽しみながら遊歩道をトレッキングした。浜松市から参加した鈴木拓也さんは「爪木崎の柱状節理が珍しく、面白かった」と興味深げに話していた。 夜は旧町内の老舗「美松寿司(ずし)」で地元の旬を楽しみ、受講生同士の交流を深めた。
2日目は、各自で荷物を背負って下田富士の登頂に挑戦。山としては小さめながら斜度があり滑りやすい道を慎重に登り切った後、駅前の「徳造丸」で海鮮ランチを味わった。トレッキングをサポートした山本美鈴さんは「さまざまな職業の方が参加しており、毎回素晴らしい出会いがある」と話す。
松山さんは「電車やバスを使い、地場食材を味わって『町の匂い』を感じてほしい。トレッキングとグルメは最高の組み合わせ」と話し、今後も地域文化に触れるアウトドア活動を推進していく意欲を見せる。