2026年5月15日~17日に開催される下田市最大のイベント「第87回黒船祭」に向けて、誘客やゲスト招聘の動きが本格化している。
黒船祭ポスター公募で最優秀賞に選ばれた山岡裕希さんの作品(画像提供=下田市)(関連画像4枚)
初の一般公募を行っていたポスターデザインも、11月14日に決定した。応募総数29点の中から、千葉県木更津市の山岡裕希さんの作品が最優秀賞に、伊東市の佐々木真砂美さんと下田市の渡邉研一さんの作品が優秀賞に、それぞれ選ばれた。
最優秀賞に選ばれた山岡さんの作品では、あえて黒船のビジュアルは用いず、ペリー提督が日本国旗の描かれたのれんをくぐる姿をデザインした。今回の公募を通じて黒船祭を初めて知ったという山岡さんは「自分と同じように黒船祭のことを知らなかった人に向けて、『黒船祭』と『あの黒船』を脳内で結びつけるため、ペリー提督をメインビジュアルに据えた」とコメントしている。
今後、最優秀賞のデザインはイベントポスターやチラシに、優秀賞の2点の作品もウェブサイトやSNSでのPRなどに使われる予定。
毎年、黒船祭にはアメリカからも多数のゲストが参加するが、それに向けた招致活動も活発化している。11月19日には、松木正一郎下田市長が在日米国大使館(東京都港区)を訪問し、ジョージ・グラス駐日米国大使に「第87回黒船祭」への招待状を手渡し、参加を要請した。
松木市長は、下田市と米国との深いつながりや黒船祭の歴史なども説明。これに対し、グラス大使は「今日の日米の強いつながりがスタートした街で開催する黒船祭に参加することには大きな意味があるため、ぜひ参加したい」と快諾。さらに「2026年は米国建国250周年でもあり、私たちが参加することにより、祭典に彩りを加えることになると考えている」と話した。