下田の景色を一望できる展望台を備える寝姿山自然公園(下田市東本郷)で現在、リトルエンジェル(サンショクノボタン)が見頃を迎えている。山頂斜面に咲く赤紫色の花が、眼下に下田の市街地や海を望む景色と重なり、訪れた人々の目を楽しませている。
寝姿山は下田市街の南側に位置する標高約200メートルの低山で、横たわる女性の姿に似ていることからその名が付いたとされる。山頂一帯は「寝姿山自然公園」として整備され、展望台や散策道、開花植物の観賞などが楽しめる。寝姿山自然公園へは、伊豆急下田駅すぐ近くの乗り場から下田ロープウェイを利用して約3分ほどで山頂に到達できる。
同園は、「寝姿ブルー」と呼ばれる鮮やかな青色のアジサイなど、季節ごとにさまざまな花が楽しめる名所としても知られる。秋から冬にかけては、2002(平成14)年に植栽を始めた約800本のリトルエンジェルの花が季節の風物詩となっている。遊歩道沿いに咲き誇るリトルエンジェルの花々や、下田の街並みと海を一望する風景が楽しめる。
下田ロープウェイでは12月14日まで、「下田寝姿山リトルエンジェルフェスタ」と題して、来場者へオリジナルポストカードを配布しているほか、期間限定の御朱印も販売している。12月6日~14日の10時~15時には、リトルエンジェルの切り枝も進呈する。
同社の比企恒裕社長は「今年は気候の影響で開花が2週間ほど遅れたが、現在はほぼ満開となり見頃を迎えている。昨年好評だった切り枝のプレゼントを今年も実施するので、ぜひ、この季節ならではの景色と花を楽しんでほしい」と呼びかける。
下田ロープウェイの運転時間は8時45分~16時45分。乗車料金は、大人=1,500円、小学生=750円。