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南伊豆で2回目の「みちくさぼちぼちマラソン」 多数のコスプレランナーも

スタートの様子

スタートの様子

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 速く走ると失格になるユニークなマラソン大会「みちくさぼちぼちフルマラソン」が11月15日、南伊豆町で開催され、全国から695人が参加した。昨年に続く2回目の開催で、参加者は秋晴れの南伊豆を「ぼちぼち」と巡りながら、景色と食を楽しんだた。

コスプレ参加者の集合写真(関連画像10枚)

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 同大会の特徴は、「5時間以内の完走は失格」「制限時間は9時間」という独自のルール。タイムを競う一般的なマラソンとは異なり、道中の景観や地元グルメを楽しむことを趣旨としている。約42キロのコースには海岸線、温泉街、山間部など南伊豆らしい風景が広がり、多くのランナーが写真を撮ったり、寄り道をしたりと、文字通り「道草」を楽しみながら進んだ。

 開会式で岡部克仁町長は「大会参加者に送られるTシャツには、『ぼちぼち走っておこじゃにしようじゃ(地元の方言で「ぼちぼち走っておやつにしよう」)』のキャッチコピーが入っている。エイドでおやつを食べながら、けがのないようにぼちぼち走って、町の景色を楽しんでほしい」とあいさつし、参加者を温かく迎えた。

 大会名物となりつつある「コスプレ大賞」も今年はさらに充実させた。審査員が特に心を動かされたコスプレランナーには、開会式で南伊豆町長賞や観光協会長賞などを贈ったほか、個人賞、団体賞受賞者にはさまざまな地元特産品を用意した。スタート後はアニメキャラクターや動物の着ぐるみなど、個性豊かな格好で走るランナーがコースを盛り上げ、地元住民や観光客からは笑顔と声援が送られた。

 12カ所に設置されたエイドステーションでは、地域住民の協力を得て、海岸エリアで貝汁やトコブシ、山間部でイノシシ汁など、南伊豆ならではの料理を振る舞った。ランナーたちは足を止めて味わいながら、地元住民との交流も楽しんでいた。

 ティラノサウルスの着ぐるみで愛知県から参加した斎藤雄二さんは「天気が良く、風もなく、海岸線を気持ちよく走ることができた。たくさんの人に声を掛けてもらいながら無事完走できてうれしい」と感想を話したほか、他の参加者からも「また来年も走りたい」「こんな楽しい大会は初めて」などの声が聞かれた。

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