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東伊豆・細野高原で「秋のすすき鑑賞会」 初のチャンバラ合戦も

細野高原の広大なすすき野原

細野高原の広大なすすき野原

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 さまざまなドラマやミュージックビデオのロケ地にもなっている「細野高原」(東伊豆町稲取)で現在、伊豆の海を背にした広大なススキ野原を一望できる「秋のすすき鑑賞会」が開かれている。

イベントパンフレット(関連画像9枚)

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 細野高原は伊豆急行線「伊豆稲取駅」から車で15分ほどの場所に位置し、総面積125ヘクタール(東京ドーム26個分)を誇る広大な草原。箱根仙石原のススキ野の7倍の広さを持ち、古くは、かやぶき屋根の材料を取る「かや場」として利用されてきた。従来は10月に開いていた同イベントだが、昨年から11月の開催に変更。来場者からも好評だったため、今年も11月開催とした。

 来場者は入山受付所から200メートルほど進んだ地点からススキ野原を鑑賞でき、さらに奥には3つの散策ルートを用意。最も長いルートは標高821メートルの三筋山山頂を目指すコースで、全長約7.5キロ、標高差400メートルを約3時間かけて巡る。散策ルート各所にはススキの群生地があり、フォトビューポイントを案内する看板も設置している。

 期間中、入山受け付け所近くのイベント広場には2~5店舗ほどのキッチンカーが並ぶ。「御殿場高原ワイン東伊豆醸造所」のスキャッチャータ(ブドウとフォカッチャを使ったイタリアの郷土菓子、400円)や、「至福のフレンチトースト」のフレンチトースト(プレーン、550円)、東伊豆町地域おこし協力隊の熊谷宏之さんによる「細野のくろもじ茶」(300円)などを販売する。

 併せて、「海の見えるブランコ」の設置やスタンプラリー、ボールやソリなどの遊具貸し出しなど、家族連れを中心に楽しめる設備や催しも充実させる。

 11月16日の11~12時と13~14時には、初の試みとなる「戦チャンバラ合戦2025 in 細野高原」を開く。スポンジ製の刀を使って相手の腕に付けたカラーボールを落とし合う体験型アクティビティーで「子どもから大人まで幅広い世代が一緒に楽しめるイベント」だという。各回先着80人で、チーム戦・大将戦・個人戦でのバトルロイヤルの3種目を戦う。参加料金は500円だが、コスプレ参加の場合は無料となる。入山料別途。

 11月29日には、11時から1時間ごとに3回、民族楽器の演奏と踊りで知られる「アルプス音楽団」によるコンサートを行う。3回目のコンサート終了後の14時から、餅まきも行う。

 東伊豆町観光協会の北嶋泰成さんは「今年は例年以上に幅広い年代の方々に訪れていただいている。ロケ地としても知られる細野高原の雄大な景色を、より多くの人に楽しんでほしい」と手応えを話す。その一方での問題点について「来場者の増加に伴いごみの散乱が目立つようになってきた。自然の中でのマナーを守りながら、美しい環境を次の世代にも残していけるよう協力してもらえたら」とも呼びかける。

 入山料金は大人1,000円(町内買い物券400円分付き)、小学生以下無料。受け付け時間は10時~16時。期間中の土曜・日曜・祝日には伊豆稲取駅前から臨時バスを運行する。12月1日まで。

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