
特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの機能を持つ介護施設「みくらの里」(下田市吉佐美)で10月12日、「第14回みくらの里まつり」が開かれた。会場には施設利用者やその家族、地域住民らが集い、音楽や大道芸、グルメ屋台など多彩な催しを楽しんだ。
社会福祉法人「梓友会」が地域交流を目的に毎年開催している同イベント。新型コロナウイルス感染拡大で一時中断していたが、昨年、再開した。当日は台風の接近が気になるあいにくの曇り空だったが、施設の中庭や駐車場は多くの人でにぎわった。
開会式では、同法人の川島優幸理事長が「多くの方々の協力で、下田だけでなく、北海道をはじめ県外からもさまざまなブースを出してもらうことができた。家族3世代で秋の一日をゆっくり楽しんでほしい」とあいさつ。続いて、来賓として駆け付けた加畑毅静岡県議会議員が、日頃の高齢者福祉活動に感謝を述べるとともに、福祉分野の人手不足に対応する県の支援策について言及した。
オープニングでは、静岡福祉大学の学生による管楽アンサンブルの演奏に続き、「大道芸ワールドカップ in 静岡」で優勝経験のあるアクロバットデュオ「サブリミット」が登場。息の合ったダイナミックなパフォーマンスで観客を魅了した。
メインステージでは、テレビやラジオで知られる久保ひとみさんが総合司会を務め、軽妙なトークで会場を盛り上げた。11月11日が「介護の日」であることを紹介しながら、長年地域の介護現場を支えてきたボランティア団体「ゆうすげの会」への感謝状贈呈式も行った。同会は南伊豆町の特別養護老人ホーム「みなとの園」で25年間にわたり、シーツ交換や入居者との交流などの活動を続けている。
その他、ご当地グルメのキッチンカーや北海道物産展、子ども向けの富士山ボルダリング体験、動物園「iZoo(イズー)」(河津町浜)による移動動物展示など多彩なブースが並び、利用者やその家族、地元住民らが楽しんだ。