
下田海中水族館(下田市三丁目)で8月24日・25日、900件を超える応募から選ばれた東京の高校生が飼育員体験を行った。幼い頃に同館を訪れて水族館の仕事に憧れを抱いた高校生の夢をかなえた。
初のイルカの大ジャンプを成功させた石井さん(関連画像12枚)
同企画は下田海中水族館を運営する藤田観光(東京都文京区)の70周年記念企画「あなたの夢叶(かな)えます~7つの夢旅~」の初回企画として行ったもの。同社が運営する宿泊施設や観光施設を活用して応募者の夢をサポートする企画で、一般公募には900件以上の応募が寄せられた。今回を皮切りに、選ばれた7つの夢を順次かなえていくという。
飼育員を体験したのは、東京都在住で高校2年生の石井陽貴さん。幼い頃に同館を訪れたことがきっかけで水族館や水産系の仕事に就く夢を持ったという。この企画では正規の飼育員と同様に水の生き物の餌を作ったり給餌をしたりするほか、水槽掃除などの裏方作業も体験。さらに現場スタッフの声を聞くことで、夢の実現を後押しした。
初日はウミガメを中心に餌作りや給餌、水槽清掃などを実施。2日目にはイルカやサメへの給餌、イルカショーのデモンストレーション、大水槽へのダイビングなど、観客の前に立つ場面もあった。2日間の体験を通じて、石井さんは「生き物に寄り添うのは思った以上に難しかったが、楽しく体験できたので夢を追い続けたい」と話した。
指導に当たった飼育課スタッフの糸賀帆海(ほのか)さんは「石井さんはとても一生懸命だった。熱心さに感動させられた」と話す。現場を見守った都築信隆課長は「飼育員は狭き門でなかなかなれない仕事であることを、自分たちも改めて思い出した」と受け入れの感想を話した。
下田海中水族館の慶野光市総支配人は「当館は2年後に60周年を迎える。良いものは残しつつ、ますます前進していきたい」と意気込みを見せる。